術後のお話
肘の手術をしてから一ヶ月ほど経ちました。
まだちょっと痛みも残っていて、完全に真っ直ぐ伸びない。
退院二週間後に練習に行った時は、腕が下敷きになった時などはかなりの激痛です。
先週の土曜に練習した時は、割と良い感じだったけど、ちょっと恐怖感があるなあ。
手術を担当してくれた先生は、ヘルニアの権威で、たまたまジムの先生の奥さんがその病院で看護師をしておられた。
そのツテでお願いできたのでラッキーだった。
人生初の入院はかなり興味深かった。
こんな事があった。
夜中に部屋でテレビを見ていたら、カーテンの外を何かがゆっくりと動く音がする。
会社の社長室にある、お掃除ロボットのようなあちこちに「コツン、コツン」とぶつかりながら動いているような音がする。
「ここは掃除ロボットがいるのかあ」などと思いながら、俺は普段見ない時間帯のテレビ番組に夢中だった。
しばらく後、一人の看護婦さんが、部屋に入ってきた…ような音と共に「○○さん!あなたここの部屋じゃないでしょ~。下の階ですよ~」と声が。
「ここで良いんだよ~」
どうやらおじいさんが部屋を間違えていたらしい。
掃除ロボットではなかった。
すぐに看護婦さんたちがワラワラと集まってきて、大騒ぎだ。
「ほら、自分の部屋に行きましょうね~」
殊勝にも、手伝おうかなあ、などと考えていた俺を凍りつかせる一言が病室に響き渡る。
「ああっ!?」
「あら何!?」
「やだ!失禁~!」
どうやらおじいさん、漏らしてしまったのだ!
「あ~~~!服びしょびしょ!!」
今、まさにカーテンを開けて「手伝いましょか~」とか言うつもりだった俺は、その大騒ぎに出るに出れなくなってしまった。
だが、五分もしないうちに看護婦さんたちはテキパキとおじいさんを連れ出し、全てをキレイにして出て行ったのだった。
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