Archive for 8月, 2008
勘違いジャパン
手持ちの合成用のソフト eyeon Fusion5。
これをモニターに出力するためには、長らくLEITCH社製のRelity等が必要だった。
このボードがかなり高価で、マザーとの相性も結構シビアと言う、ちょっと使いづらいものだった。
これが最近、AJAのボードがドライバーで対応して、割と低価格でモニター出し出来るようになった。
とは言っても、安いものでも20万円近くするので、イマイチ購入に踏み切れなかった。
実は、ちょっと前にヤフオクで10万円の値が付いたAJA XENAが出品されていた。
つい入札するのを忘れ、他に欲しい人もいなかったのかそのまま10万円で落札されていた。
アア、モッタイネエ。
AJA社と双璧なのがBlackMagic社だ。
BlackMagic社はIntensityという低価格のHDMIの入出力ボードを出していて、これのPro版は、
従来のアナログ出力も可能な優れものだ。
これで出来ねえかなあ。と「IntensityPro Fusion5」とネットで検索していたら、
某代理店の「BlackMagic社の〜〜〜Intensity〜〜〜Fusion5に対応」なる見出しを見つけた。
なにい!?
早く言わんかーい。
早速ヨドバシに見に行く。店頭価格は52500円。
ネットで見つけた最安値は43000円。店員さんに「これちょっと安くなりません?」と聞いてみる。
実は値段交渉は生まれて初めての経験だ。
すると2500円引いてくれると言う。
「値引きってホントに出来るんだ」と、ヘンに感動。
購入し、早速PCに突っ込む。
まずはAfterEffectsの出力を試す。うん、デキタ。
次に懸案のFusion5。出ません。あらやだ。
おかしいなあ。BlackMagicのコーデックは認識してるんだけどなあ。
思いつく限り、何パターンか試すが変わらない。
もう一度ネットで検索してみる。
前述の記事をマジメに読んだら、恐ろしい事を知ってしまった。
その記事(要するに自分が間違えた記事)はBlackMagic社のドライバーの一斉更新のアナウンスだったのだ!
つまり、Intensityのドライバー更新の下に、本来のFusion5を出力できるようになったボード、DeckLinkのドライバーが更新された事を伝えていたのだった。
検索したときには、端折って出てきていて、当然その記事も読みに行ったのだが、「Fusion5に対応しました」の文字に気を取られていて、どのボードが対応したのか、について全く脳みそが行かなかったのだ!
うげえ。
オマエ、バカ。ウン、オレバカ。
と言う、トホホなお話でした。
No commentsスカイクロラを見てみた
土日に行ったら、公開初日、二日目のためか、満席で座れませんでした。
公開初日に映画に行ったのが初めてだったので、これにはビックリ。
平日でも結構人入っていた。
内容はと言うと、面白かった。
技術的な事は、CG雑誌で特集があって、それを読んでいたのである程度分かっていた。
ポニョの時の繰り返しみたいにになってしまうが、伝えたい事、みたいなのはあまりよく分からなかったが、
それでも、面白いと感じたので、自分の中で面白かったのだろう。
一緒に行った友人は、「とてもシンプルだったじゃない」うはあ。
ここで一つの疑念が持ち上がる。
俺は人の話を聞いていないのではないか?
である。
要するに人からのメッセージをちゃんと受け取れないヤツなんじゃなかろうか。
思い当たるフシはある。
テレビを見ていても、周りと笑いのツボが違うのだ。
周りの人が普通に見ているシーンが面白くて、笑いそうになる。
でも、周囲と違う自分に不安のようなモノを感じて、笑わずガマン。
自分は面白くないけど、周りが笑っているので一緒に笑ってみる。ああ、小心者。
あれ、何の話だ?
スカイクロラが面白かったけど、何が面白いか分からなかった。でしたね。
これ、書かない方が良いのかも知れないけど、スタッフロールの後に映像続きます。
今日も、スタッフロールの最中に立ち去る人いたけど、まだ画、あります。
No comments対新監督
総集編の編集が何とか終わった。イレギュラーの上に4時間に100人分入れるので、結構キツかった。
んじゃ、押しまくっていた取締役のオフラインやるべえか。と思っていたら!
その制作の取締役から「K(新監督)のオフライン、見てやってくれない?」あぎゃ。
何でも、撮りも酷いが、つなぎも酷いのだとか。取締役が見るには、時間が無いのだと言う。
いやあ、奇遇ですね。俺も時間無いんですよ。
でも、やります。なぜならサムライだからです。Mr.ブシドー。
見てみると、確かにおかしい。
カメラもアレだが、編集もとても独創的だ。
3シーケンスほど直してみたが、自分で最初からやり直した方が早い。
取締役にそれを伝えると、1シーケンスやってくれると言う。全部で10シーケンス。
ただ新監督Kによくよく聞いてみると、以前、社長が撮っていた作品を真似てみろ。と取締役に言われてやったらしい。
ああ、思い当たるフシは確かに…。でもこの撮り方、社長がやっていたのと意味が違うんだよな。
それを、何とか説明しようと試みるが、これが上手くいかない。
自分もそうだったなあ。会社に入ったばかりの頃は、社長に何度もダメだしを喰らい、それでも何がダメなのか、全く分からなかった。
多分、社長もどう説明したらいいのか、分からなかったのだろう、と今は思う。そして、それが今、自分にも。
説明しても、本人がそれを自分の中で噛み砕けなければ、越えられない部分。
三つほど最初から編集し直して、取締役とああでもないこうでもないしていると、新監督が「そんなに俺の編集おかしいですか?」と。
やはり、ヤツにも矜持があるのだろう。
内心思う。「若手の内に失敗しておいた方が良いのだが」
失敗の経験は、若手のうちにしておいた方がいいと思っている。新監督は自分の全力を以って編集したのだ。
それが市場で評価されなくても、それは経験になる。
取締役は、周りの評価やら会社の売り上げやら、色々考えた上で「見てやってくれ」と言ってきたんだろう。
だけど、新人が伸びなくなる可能性も孕む。自分の撮り、編集の何が悪いか、理解できないのだから。
社長が現役で撮らなくなって久しい。
社長の理念を知らないADが、この先監督として増えていくのだ。
No comments