Archive for 8月, 2008

勘違いジャパン

8月 26th, 2008 | Category: 未分類

手持ちの合成用のソフト eyeon Fusion5。

これをモニターに出力するためには、長らくLEITCH社製のRelity等が必要だった。

このボードがかなり高価で、マザーとの相性も結構シビアと言う、ちょっと使いづらいものだった。

これが最近、AJAのボードがドライバーで対応して、割と低価格でモニター出し出来るようになった。

とは言っても、安いものでも20万円近くするので、イマイチ購入に踏み切れなかった。

実は、ちょっと前にヤフオクで10万円の値が付いたAJA XENAが出品されていた。

つい入札するのを忘れ、他に欲しい人もいなかったのかそのまま10万円で落札されていた。

アア、モッタイネエ。

AJA社と双璧なのがBlackMagic社だ。

BlackMagic社はIntensityという低価格のHDMIの入出力ボードを出していて、これのPro版は、

従来のアナログ出力も可能な優れものだ。

これで出来ねえかなあ。と「IntensityPro Fusion5」とネットで検索していたら、

某代理店の「BlackMagic社の〜〜〜Intensity〜〜〜Fusion5に対応」なる見出しを見つけた。


 

なにい!?

 

早く言わんかーい。

早速ヨドバシに見に行く。店頭価格は52500円。

ネットで見つけた最安値は43000円。店員さんに「これちょっと安くなりません?」と聞いてみる。

実は値段交渉は生まれて初めての経験だ。

すると2500円引いてくれると言う。
「値引きってホントに出来るんだ」と、ヘンに感動。

購入し、早速PCに突っ込む。

まずはAfterEffectsの出力を試す。うん、デキタ。

次に懸案のFusion5。出ません。あらやだ。

おかしいなあ。BlackMagicのコーデックは認識してるんだけどなあ。

思いつく限り、何パターンか試すが変わらない。

もう一度ネットで検索してみる。 

 

 前述の記事をマジメに読んだら、恐ろしい事を知ってしまった。
 

その記事(要するに自分が間違えた記事)はBlackMagic社のドライバーの一斉更新のアナウンスだったのだ!

つまり、Intensityのドライバー更新の下に、本来のFusion5を出力できるようになったボード、DeckLinkのドライバーが更新された事を伝えていたのだった。

 

検索したときには、端折って出てきていて、当然その記事も読みに行ったのだが、「Fusion5に対応しました」の文字に気を取られていて、どのボードが対応したのか、について全く脳みそが行かなかったのだ!

うげえ。

 オマエ、バカ。ウン、オレバカ。

と言う、トホホなお話でした。

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スカイクロラを見てみた

8月 07th, 2008 | Category: 寝言

土日に行ったら、公開初日、二日目のためか、満席で座れませんでした。
公開初日に映画に行ったのが初めてだったので、これにはビックリ。

平日でも結構人入っていた。

内容はと言うと、面白かった。

技術的な事は、CG雑誌で特集があって、それを読んでいたのである程度分かっていた。

ポニョの時の繰り返しみたいにになってしまうが、伝えたい事、みたいなのはあまりよく分からなかったが、

それでも、面白いと感じたので、自分の中で面白かったのだろう。

一緒に行った友人は、「とてもシンプルだったじゃない」うはあ。

ここで一つの疑念が持ち上がる。

俺は人の話を聞いていないのではないか?

である。

要するに人からのメッセージをちゃんと受け取れないヤツなんじゃなかろうか。

思い当たるフシはある。

テレビを見ていても、周りと笑いのツボが違うのだ。
周りの人が普通に見ているシーンが面白くて、笑いそうになる。

でも、周囲と違う自分に不安のようなモノを感じて、笑わずガマン。

自分は面白くないけど、周りが笑っているので一緒に笑ってみる。ああ、小心者。
あれ、何の話だ?
スカイクロラが面白かったけど、何が面白いか分からなかった。でしたね。

これ、書かない方が良いのかも知れないけど、スタッフロールの後に映像続きます。

今日も、スタッフロールの最中に立ち去る人いたけど、まだ画、あります。

あれ?またズレた。
とにかく、面白かったです。

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対新監督

8月 03rd, 2008 | Category: 寝言

総集編の編集が何とか終わった。イレギュラーの上に4時間に100人分入れるので、結構キツかった。

んじゃ、押しまくっていた取締役のオフラインやるべえか。と思っていたら!

その制作の取締役から「K(新監督)のオフライン、見てやってくれない?」あぎゃ。
何でも、撮りも酷いが、つなぎも酷いのだとか。取締役が見るには、時間が無いのだと言う。

いやあ、奇遇ですね。俺も時間無いんですよ。
でも、やります。なぜならサムライだからです。Mr.ブシドー。

見てみると、確かにおかしい。

カメラもアレだが、編集もとても独創的だ。

3シーケンスほど直してみたが、自分で最初からやり直した方が早い。

取締役にそれを伝えると、1シーケンスやってくれると言う。全部で10シーケンス。

ただ新監督Kによくよく聞いてみると、以前、社長が撮っていた作品を真似てみろ。と取締役に言われてやったらしい。
ああ、思い当たるフシは確かに…。でもこの撮り方、社長がやっていたのと意味が違うんだよな。

それを、何とか説明しようと試みるが、これが上手くいかない。

自分もそうだったなあ。会社に入ったばかりの頃は、社長に何度もダメだしを喰らい、それでも何がダメなのか、全く分からなかった。
多分、社長もどう説明したらいいのか、分からなかったのだろう、と今は思う。そして、それが今、自分にも。

説明しても、本人がそれを自分の中で噛み砕けなければ、越えられない部分。

三つほど最初から編集し直して、取締役とああでもないこうでもないしていると、新監督が「そんなに俺の編集おかしいですか?」と。

やはり、ヤツにも矜持があるのだろう。

内心思う。「若手の内に失敗しておいた方が良いのだが」

失敗の経験は、若手のうちにしておいた方がいいと思っている。新監督は自分の全力を以って編集したのだ。

それが市場で評価されなくても、それは経験になる。

取締役は、周りの評価やら会社の売り上げやら、色々考えた上で「見てやってくれ」と言ってきたんだろう。

だけど、新人が伸びなくなる可能性も孕む。自分の撮り、編集の何が悪いか、理解できないのだから。

社長が現役で撮らなくなって久しい。

社長の理念を知らないADが、この先監督として増えていくのだ。

どうなんでしょうね。

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