Archive for 12月, 2011
とんだ手違いで消してしまったメモリ-スティック PRODuoカードを復元してみよう
いや、もう。
とんでもないお題ですね。
次は何が起きるんでしょうか。
年末に一人で、あれやこれやと奮戦していたのですが、凄まじいケアレスミスから、”キャプチャー中”のメモリ-スティック PRODuoカードをフォーマットしてしまうという、最早、腹をかっさばく位では収まらない事態を引き起こしてしまいました。
よりによって、社長のロケの素材だよ。
「どうやって、キャプチャー中のカードをフォーマットするの?」
…あら、そういうのを、重箱の隅をつつく。と言うんですよ。
もう、正月ですしね。
マジかよ。何やっちゃってるんだよ俺。
昔、ブル中野がCMをしていた、「マジだぜ」というのを思い出す。あれは、たしかカップ麺だったっけ。
現実逃避。
何とかしなければ!!
ソニーで無償配布している、「Memory Card File Rescue」を使って復旧を試みる。
ベイビー、何も出てこないゼ。
うおー、どうしよう。
宇宙人が来て、持って行った事にできないだろうか。
NXCAMに挿してみる。
「このカードはフォーマットエラーです」 ですよねー。
….。
….。
….。
どうしよう。
….。
どっちにしても、この状態では何も引っ張り出せないから、再度フォーマットして、構造順序を直してみよう。
ワタシがもし、英雄と謳われるなら、間違いなくこの瞬間でしょう。
んで、もう一度、「Memory Card File Rescue」にかけてみる。
とにかく時間がかかる。何も出てこなかったら、ホントにどうしよう。
途中で社長がやって来て、「今から沖縄料理の店行くから、一緒に行こうよ」
「あああ、まだ仕事中なんで、俺は大丈夫です」
ふー、あぶねえ。本当の事が言えない俺。
待つ事約6時間、「出てきたー!!」
ウチの会社では、NXCAMを使用して、メモリ-スティックにHD、FMU-128にSDを収録しています。
早速、SD解像度のファイルと位置を合わせて、ファイルを作り直します。
ダブって取り出されているファイルや、ずいぶん前のファイルも出てきているのと、途中で分割されているものがあるので、結構時間がかかる。波形と見比べながら、大体の位置を合わせて、後は少しずつ調整。
何とか殆ど直りました。
一時間位の尺のファイルで、7個に分割されてしまっていて、分割されている箇所で2フレずつ欠けてしまっている。
内4箇所は、撮影中の指示等をしている場所だったのだけど、1箇所が本番中の画だ。
今度は、有償の「CardRecovery」を使って、拾えるものを全て取り出す。
殆どコマ切れ状態で、凄い数のファイルが出てきた。
この中から、分割箇所を跨いでいるファイルを探す。
テレビとかで見る、川で砂金を探すのって、こういう感じなのだろうか。
ラッキーな事に5ヵ所分全て見つかった。
あああ、助かった。
これを、後はTCを合わせて、CanopusHQで出力する。
出来たー。朝5時半。
また一つ、ワタシは強くなってしまったようですな。
良い子のみんなは、マネしないでね。
※多分、このカードも録画をしてしまっていたら、元の画の領域を喰ってしまって、アウトだったろうと思います。
No commentsEDIUS6の自動キャッシュ生成を無効にしてみよう
まったく以って、妙なお題ですね。
代理店から、「EDIUS6の波形の自動生成をオフに出来ないですか」と問い合わせを受けました。
この代理店さんは、普段はオートデスク系や、FCPを扱っていて、その他にSANシステムを得意分野にしています。EDIUSはそれほど得意ではないそうです。
ワタシもそうなんですが。
その中で、ある製品が、EDIUSが吐き出す波形のファイルと相性があまり良くないので、しかし、自動で作られてしまうので、オフにできないですか。という問い合わせでした。
ただ、EDIUS6から実装された、バックグラウンドで波形を生成する機能は、個人的には結構助かっていて、今までは、でかいファイルのオーディオタブを開くと、休憩するほどでもない、微妙な時間を波形キャッシュの生成に持っていかれてしまっていたのですね。
今回のVer.6から、それがあまり気にならなくなっていたので、ウェルカムな機能なのだけど、使う環境によっては、そうではない人もいるという事だ。
代理店の人に、「確か、ボタン一発だったと思うんで、調べておきますよ」と啖呵を切ったものの、
そんなボタンはどこを探しても存在しなかった。
やべー、どうする俺。
頭を冷やすために、予約してあった歯医者に向かう。
きゅいーん。
まったく。歯医者というのは、何故こうも不快な音が響くのか。
何か楽しい事を考えよう。そうだ!!EDIUSのキャッシュファイル….。
早くもいい事を考えついてしまい、ワクワクしながら、歯医者を出た。
しつこいようですが、マネする方は自己責任でお願いします。
1,コントロールパネルのフォルダオプションから、隠しファイルや、隠しフォルダを表示するように設定します。
2,ユーザー/ユーザー名/AppData/Roaming/Canopus…と辿ると、EDIUSフォルダがあります。
余談ですが、EDIUSの調子がイマイチな時、このEDIUSフォルダを捨てると、全てがリセットされ、初期状態に戻り、調子が良くなる場合があります。
あなたの人生?それはリセットできませんよ。ははは。
閑話休題
3,EDIUSフォルダを開けると、6.00というフォルダがあります。人によっては、5.00というフォルダもあります。
4,6.00フォルダを開けると、大概の場合、このようになっています。
4,この中の、Settingフォルダを開けると
このようになっています。
5,Settingのファイルを、メモ帳か何かであけます。
xmlっぽいのが出てきました。
6,すげえ長いので、cacheと検索してみましょう。
ビンゴ。
何だよ、もう出てきちゃったよ。この運を、徳川埋蔵金の時に使えば良かったなあ。
そうすれば、ウハウハ生活になっていたのに。
7,
<WaveformCache>
<AutoCreate>1</AutoCreate>
<CreateLocalPath>0</CreateLocalPath>
</WaveformCache>
このくだりですね。AutoCreate=自動生成に1が立っています。つまりtrue。これを0=falseにすると、自動生成機能がオフになります。
以上です。
これだけです。
それではおやすみなさい。
※もし、ボタン一発でやる方法をご存知の方いましたら、こっそり教えてください。
No commentsEDIUS6.06+DeckLink HD EXTREME
前回のエントリーで、Intensity ProはEDIUS上で、ハードウェアとして見えるわけではなく云々、という事を書きましたが、
すいません、見えました。
そんで、ワタシはこんな想像をしていました。
BlackMagicのドライバーは、DeckLinkもIntensity Proも、どうやら共通らしい。
低価格でびっくりするようなパーツを出してくるので、同じような機能を持っているボードは、結構共通部分が多いんじゃないだろうか。
そして、安価を実現すると。
という事は、今回の6.06での動作対象は、Intensity Proとしか書いていないけど、実は他のボードでも動くんじゃないだろうか。
奇しくも、ワタシはDeckLink HD EXTREMEも持っているので、この推測が正しいかどうかを試してみました。
テストPCは前回と同じものです。
真ん中辺りがDeckLink HD EXTREMEです。
最初に、BlackMagicのコントロールパネルから、HDMIに設定を合わせます。
青汁を添えると、見栄えがグッと良くなります。
すると!!!
映るではないかっっっ!!!
青汁がっっっ!!!
ああ、青汁はどうでもいいのか。
この時点で、Intensity Pro以外のボードでも、動くヤツがある事が分かりました。
あのさ、もしかしたらさ、
SDIの入力でも受けるんじゃなかろうね。
HD EXTREMEは、SDIのコネクタも持っています。
設定をSDIに変えます。青汁を添えると(以下略)
あああっっっっ!!!!!
映ったっっっ!!!
青汁がっ
分かります?奥さん。NX5JのSDIから出した画を、DeckLink HD EXTREMEのSDIで受けているのです。
それが、EDIUSに入力できているのです。
この状態であれば、DeckLink HD EXTREMEからスルーしてモニター出しも可能です。そりゃそうでしょうけど。
机が汚いのはさておき。
ワタシは更なる推論を立てました。
EDIUSのタイムラインの画も、実は垂れ流しになってるんじゃなかろうね。
と思ったけど、さすがにこれはダメでした。
という訳で、Intensity Pro以外のボードでも、キャプチャーが出来るヤツがある。という事が分かりました。
将来的にも、結構明るいんじゃないでしょうか。
これで、Mac版のEDIUSが出てきたら、DaVinciなんかとも、連携できるようになったりとか。
まだ発売されていないけど、DeckLink 4Kとかも、動作するんではないだろうか。
これを見て挑戦される方、もちろんオウンリスクでお願いします。
No comments早速Intensity Pro
を、試さなければならぬ。
大分前に、勢いでIntensity Proを購入したんだけど、DeckLinkも買ってしまったので使い道が無くなり、オークションにでも出そうかと思っていた矢先の、6.06。
時間も無いので、ちょっとだけ。
テストPC
M/B ASUS Z8NA-D6
CPU Intel Xeon5520*2
RAM 6GB
VGA ELSA GTS250
OS Windows7 Pro 64bit
こんなのですね。
丁度、真ん中辺りが、Intensity Pro。
普通にアップデートをかけ、起動。
すると、6.06。
Intensity Proは、特にハードウェアとして見える訳ではなく、キャプチャーの設定から、DirectShow Captureとして呼び出します。(だと思う)
すると!!!
分かりにくいと思いますけど、HXR-NX5Jから、HDMIでアウトした映像を、直接受け取っています。
….。
………。
…………..。
今の所、これだけです。
マスモニに出力出来るようになれば、凄まじいのだけど、これだけだと、使い道が思い浮かばないような。
No commentsEDIUS6を、ようやく実戦で使う
Ver6.05が出た辺りで、「さすがに、バグは殆ど取れてるんじゃないだろうか」と考え、仕事のチョッと落ち着いた隙に、Ver5.5から入れ替えてみました。
会社で稼動しているEDIUSは、17台。
これに、自分の手持ち分も入れると20台。もうちょっと上手く運用できないだろうか。
全部入れ替えて、面倒な事になると嫌なので、自分のPCと、自分としか組まない監督の分だけ、アップグレードしてみた。
家のPCでは、大分前から6を入れていたのだけど、ちょこちょこっと、触る程度だったので、あまり分かっていなかった。
今でも分からないのだけど、所感としては、
NXCAMのSDファイル(MPEG2)が、5.5の時よりも滑らかに再生できる。ような気がする。
プロジェクト設定やハードウェアのセットアップが今までと大分違うので、最初意味が分からなかった。何となく慣れてきた、ような気がする。
メニューの各所にあった設定が、違うところに行っていたり、名称が変更になっているものが、そこそこあって、「あれあれ、どこに行った??」と、ヘルプを開けたり閉じたりしている。
気になっていたマスクツールは、出しのモニター上でリアルタイムに見えないので、動かした場所が、自分の思った通りに動かせているか、分かりづらい。
フェードインフェードアウトを、ボタンとショートカットに割り当てているのだが、時々効かなくなってしまい、手動でやらなければならない時がある。
あと、設定を探し中なのが、出しのモニターに、マルチカムを表示したいのだけど、これが見つからない。
現状、監督と編集している時に、「他のカメラ見せて(タイムライン上の他のカメラ)」と言われる事が良くあり、その場合、他のカメラ一台だけを見たいのではなく、同期した状態で、どう動いているかを見たいので、これを探し中。
というか、5まではそれが出来ていたので、まさか無くなっていないだろうかと、ちょっと不安です。
リリース当初はバグまみれの印象があったVer6ですが、今の所、それなりに使えています。
ところで、6.06はまだっぽいですね…。
No comments